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鉄筋の事

住宅の基礎の部分に使われている鉄筋コンクリート

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鉄筋コンクリートとは鉄筋とコンクリートの両方の部材を使った構造物です。

コンクリートの中心に網状に配置されているのですが

この鉄筋と言う部材は鉄筋コンクリートにおいて引っ張りの力に作用する部材です。

コンクリートは外側から潰される力(圧縮強度)に対しては強いのですが

両方から引っ張る力に対しては圧縮強度の10分の1程度しかなくそれを補うのが

鉄筋です。

この鉄筋ですがコンクリートの引っ張り強度の100倍程度とされており鉄筋コンクリートの

引張強度にかんして重要な役割を果たしています。

この鉄筋なのですが昔は丸形鉄筋があって表面がツルツルしているただの鉄の丸棒だったそうです。

のちにやはり今の異形鉄筋(表面が凸凹している形状)に変わったそうですが、

そもそもツルツルだとコンクリートと鉄筋が離れてしまいチカラが上手く伝わらない

引っ張られてもスポッと抜けてしまうが、異形鉄筋のような凸凹だと抜けずらい、

表面が多いので摩擦する部分が多いという事で作られたらしいです。

当時この異形鉄筋考えた人すごいですよね、普通なら部材は、真直ぐで平らな物が当たり前

だったはずなのに、部材の段階で凸凹をつけようなんて考え作ったなんて。

たぶん、当時私がその場にいたとしても、真直ぐで平らな部材をどうにかしてコンクリートに

定着させるかばかり考えて、部材そのものを変えようなんて考えつかないと思う。

普段何気なく使っているものなのに、ふとした瞬間にその仕組みや背景を考えてみると、

感心させられるものですね。

山崎

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