設計部ログ
合板の実
2025.03.12 UP
今回は床を作っている構成物の一部合板についてです。
薄い板を何枚も重ねて作ってある合板ですが、厚さ・大きさ・樹種等多種多様な
種類があります。
その中でも建築の床等で使われる種類の中に「サネ有・サネ無し」と言うのがありまして
厚さ・大きさ・樹種等ではなく、このでっぱりを実「サネ」と呼ばれており
これがある事で、木材がかなり少なく施工できます。
本来なら床根太に4方向釘打ちをしなければならないのですが、この凹凸が合わさる事で
この面の下に受材(通称コマと呼ばれる部材)を入れて釘止する必要がなくなります。
ネタ間、455mmの間にコマを入れる手間と材料の無駄を省いて、コスト削減・省エネ・施工時間の
短縮等、多くのメリットがあります。
サネを付けるのに、ちょっと大きめの合板から削り出してサネを付ける分、加工費等かかってしまいますが
それでもコマを入れるより圧倒的に費用・手間・省エネ面で優れているので当社ではサネ付を採用してます。
今回は合板の実「サネ」のお話でした。
山崎