設計部ログ
接続しているように見えて
2025.10.29 UP
建物の構造上色々な理由で同じ構造としてはならないものが建物の中にあります。
そんな時はエキスパンションジョイントと呼ばれる繋ぎ目を作ります。
この繋ぎ目は、一見つながってるように見えて中では完全に離れています。
例えば、鉄筋コンクリート構造の建物でも右の建物が高く左の建物が低い場合、外力が加わったら
構造上脆くなるとき、左右の建物の間をコンクリート部分を地中から天辺まで完全に離して建てます。
その後、離れている部分を隠すようにステンレス等の金属のカバーをつけて間を見えなくしている、と言う事です。
この、エキスパンションジョイントは橋などにも使われていて、主に車の通過時の振動や、季節の温度差によって
金属やコンクリート部分が伸縮する際のクリアランスとして使われていたりもします。
建築物は大きくなればなるほど、色んな力が加わるので出来るだけ小さく分割するように
建ててあげると力も分散します。
今回は、エキスパンションジョイントについてでした。
山崎



