「テロメア」・・・寿命のかぎを握る?
ここ美唄も、着々と冬景色に向かって気温が下がってきています。
そして年を取るにつれて、寒さもだんだんこたえてきます・・・昔は冬好きだったのになぁ・・・
「どうして年取って死んでいくのかぁ」・・・なんて・・・
悲しい気持ちになっている私たちに、その疑問の答え・・・老化のメカニズムが解明されたのです。
2009年にノーベル医学生理学賞を受賞した「テロメア」に関する研究で
老化の原因物質とそれを防ぐ酵素が突き止められました。 お〜!
私たちの体は細胞によって形作られていますが、
新たにされるべき細胞分裂を制限している物質・・・
つまり、老化を引き起こしている犯人「テロメア」の存在が分ったのだそうです。
細胞分裂を命令する遺伝子の先っぽに、このテロメアがあるそうですが、
分裂を50〜100回(人は大体60回位)繰り返すと、テロメアは徐々に消滅し、
ついにはなくなって分裂しなくなる・・つまり老化と死がやってくるわけです。
こんな風に・・・
ところが、その消失の過程をくい止める酵素「テロメラーゼ」の助けさえあれば
細胞は限りなく分裂を続けることができるという事もわかりました。
でも、この酵素、存在してはいるのですが、非常に少ないようです。
皮肉なことに、がん細胞はこのおかげで「栄養さえ与えておけば永遠に生きられる細胞」
の一つなのだそうです。 間違った働き方ではありますが、実在している「永遠」なのです。
それにしても、「永遠」という概念が、物質の生命に存在するって、すごい事ですよね!
私たち人間の体も含め、この世界は分かれば分かるほど、
解明されればされるほど、本当に素晴らしい! すごい!!
設計部 aya