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佐藤工務店

杭のお話し

最近話題の「杭」のお話し
北海道でも発覚してしまいましたね・・・
弊社の杭設計に関する事項は以下の通りとなります。
※現在報道されている大規模建物と住宅等の小規模建築とは、杭の扱いが若干異なります。

杭は建物の荷重を支持地盤に到達させる重要な構造となります。
空知全域は杭自重でもスルスルと沈下してしまうほどの軟弱地盤である「泥炭地」が多い地域です。

弊社では新築物件を建てる時には全棟、地盤調査を実施し杭の有無を含め第三者に考察してもらっています。

【新築の場合】
地盤調査から保証までの流れ(地盤保証制度で杭も用いた場合)
1 SWS試験の実施 ※調査ポイントは計画建物4隅と中央付近の5点採取
2 地盤調査会社の考察を基に地盤補強の有無決定
3 柱状図を参照し調査ポイント毎の杭一本当たりの許容支持力計算算出(先端・杭周囲摩擦考慮)
  許容支持力の使用値は5点算出された内の最小値を採用
4 建物総荷重 ÷ 許容支持力(最小値) = 必要本数
5 地盤補強会社の設計要領に基づき杭配置計画を作製 ※必要本数以上
6 お客様へ地盤補強の見積提出し承諾の上、施行となります。
7 地盤保証制度登録(まもりすまい保険に付与) 
8 地盤補強施行報告書の確認
9 建物竣工後にまもりすまい保険に地盤保証が付与されているか確認
注)地盤保証制度への加入はお客様任意となっておりますが、現在は加入いただいております。
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スクリューポイントの劣化により誤差が生じる場合があるので、調査会社には十分に留意するよう管理しています。

住宅などの軽量建物の場合は水平力(地震力など)は無視することとし、鉛直荷重(建物荷重)のみの施工計画となります。
※小規模建築物基礎設計指針(日本建築学会)

住宅等の小規模な場合は杭基礎という表現ではなく地盤改良の分類とされ、布基礎形式などの基礎梁として支持し杭を介して支持地盤に建物荷重を伝達させます。

地盤補強協力業者
越智建設株式会社(住宅保証機構株式会社承認21100111)


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